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はじめに:一年という時間を「結ぶ」日
今日はいよいよ大晦日。 お節料理の準備や年越しの支度で、慌ただしく過ごされた方も多いのではないでしょうか。
日本の文化では、大晦日は一年の罪や穢れ(けがれ)を最後に払い落とし、新しい年神様を迎えるための神聖な夜です。 この一年の締めくくりに、**「動き」ではなく「静寂」**によって自分自身を整える、巫女舞メソッドをご紹介します。
1. 東洋医学で見る「大晦日の身体」と「気」の乱れ
年末特有の忙しさや、忘年会などの飲食続きで、大晦日の身体は東洋医学でいう**「脾(ひ=消化器系)」と「腎(じん=生命力)」**がフル稼働でお疲れ気味です。
また、「これから年が明ける」という高揚感や、「やり残したことはないか」という焦りは、**気が頭に上りやすい状態(気逆)**を作ります。これが続くと、顔のほてりや足元の冷え、睡眠の質の低下に繋がります。
だからこそ、大晦日に必要なのは、気を下に降ろす**「グラウンディング(地に足をつけること)」**です。
2. 巫女舞の極意:「鎮魂(ちんこん)」とは?
巫女舞には、激しく舞う動的な側面の他に、**「鎮魂(たましずめ)」**という重要な要素があります。 これは、荒ぶる魂や浮ついた心を鎮め、本来の自分の中心(正中線)に戻す作業です。
舞の終わりにピタリと静止する瞬間。あの静寂こそが、最もエネルギーが高まり、美しさが際立つ瞬間でもあります。今日はこの「静止の美」をエクササイズに応用します。
3. 【実践】心身をゼロに戻す「年越しの座礼呼吸」
除夜の鐘を聞く前や、寝る前の数分間で行える、座ったままのワークです。 一年間休まず働いてくれた内臓と心に感謝を伝えましょう。
準備:正座(または椅子に浅く腰掛ける)
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骨盤を立てて座ります。
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手は、左手を上に、右手を下にして重ね、下腹部(丹田)に優しく置きます。
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豆知識: 日本文化では「左」が陽(火)、「右」が陰(水)とされ、重ねることでエネルギーを統合させます。
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動作:一年を吐き出し、ゼロになる
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【観る】 軽く目を閉じます。今年あった出来事(良かったことも、大変だったことも)が走馬灯のように流れても、ただ「そうだったな」と眺めます。
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【吐く】 口から細く長く息を吐き出します。お腹がぺちゃんこになるまで吐ききります。
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イメージ: 体の中に溜まった「古い空気」「疲れ」「わだかまり」が、すべて大地に還っていく感覚です。
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【留める】 吐ききったら、数秒間息を止めます(苦しくない程度に)。
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ポイント: この「無」の瞬間が「鎮魂」です。自分の中が空っぽの真空になる感覚を味わいます。
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【吸う】 鼻から自然に空気が入ってくるのに任せます。新鮮な気がお腹の底(丹田)を満たします。
回数: 108回の除夜の鐘…とまでは言いませんが、心が静まるまで1分〜3分ほど繰り返します。
4. 明日の「初日の出」を美しく迎えるために
この呼吸法を行うと、上がっていた気が下がり、頭がスッキリとして視界がクリアになります。また、副交感神経が優位になり、今夜ぐっすりと眠ることができるでしょう。
良質な睡眠は、明日の朝、美しい肌と笑顔を作るための最高の「仕込み」です。 「終わりよければ全てよし」。 良い状態で一年を閉じることが、素晴らしい新年を開く鍵となります。
おわりに
本年も、当ブログをご覧いただきありがとうございました。 東洋医学と日本の伝統文化を通じて、皆様の美と健康のお手伝いができたこと、心より感謝申し上げます。
どうぞ、温かくして、良いお年をお迎えください。 皆様にとって、来年が光り輝く一年となりますように。
年越しそばのワンポイント
大晦日の開運フード: 年越しそばの薬味に「ネギ」をたっぷり入れましょう。ネギは「労(ねぎ)らう」に通じ、さらに東洋医学では身体を温め、風邪の邪気を散らす効果があります。
